十七音のとびらを開けば、いつだって、ここではないどこかへ旅立てる。 今日のとびらの向こうには、どんな風景・人との出会いが待っているのだろう。
仲夏・人事/竹や木などの枠に目のあらい布や細かな金属の網を張った籠で、蛍を入れて愛でるもの。軒先や庭木につるして楽しむ。
籠のなかの蛍が揺さぶられると本当に光るのかどうかは知らない。
知らないが、「炎えたたす」とは尋常じゃない。
昏いのは己の心か。
見失いかけている自分の心を揺さぶっているのでなければ、その措辞は眼前の蛍の光に対してあまりにも烈しすぎるようだ。
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