下萌(したもえ)

初春・植物/枯れ草の大地から草の芽が生え出ること。確かな春の到来を感じさせる。


下萌の僅かな地にも贈与税  竹中碧水史


贈与税を俳句に使うなんて、自分にはとてもできそうにない。やってはみたいけれど。

親から安く譲り受けた土地だろうか。こんなに狭いのに税金を払わなきゃならんのかと呆れているにしても、そこには去年からの枯れ草が残っていて、その下からしっかり緑の芽が萌え出てきているんだから立派なもんだ。

さて、その土地をいったいどう使うのだろう。まさかそのまま放置して、今度は夏草の一句をつくるんじゃありませんよね。


竹中碧水史(たけなかへきすいし)1929年、大阪府生まれの俳人。俳画も手がけた。


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